朝、新聞を開いているオトン(開いてはいるけど、内容を理解しているかはアヤシイ)が、時々ボクを呼ぶ。
おーい、こはる!かわいい小鳥の絵が載っているよ〜、と。そだね。載ってるね。何が書かれた記事なんだろうね。オトンはメガネをかけるのを忘れて、字が良く見えないみたいだ。お互いに字は読めなくても絵なら分かるね。
オトンが目をこすりながら読み直したところによると、ガラパゴスケータイという、時代や文明に取り残された電話機と、それを使っている人を〝トリ取る先生〟と言う人が救う話みたいだという。真偽は不明だけど。
ふーん。〝トリ取るセンセ〟が電話器を、ね。だからトリの絵が描かれているのか。ボク達はあまり電話機なんて使わないけどね。声が届く範囲で会話できれば充分だし。
オトンも頭の中はガラパゴス状態だけど、一応通話機能もある写真器(スマホというらしい)を使っていて、この記事のシリーズに出てくる鳥さん達の写真を全部撮ってあるみたいだ。
一回の話に一つの絵。鳥に限らず色んな生き物の絵が載せられているけれど、オトンが写真を残しているのは鳥の絵だけだ。どんだけ鳥にこだわっているんだか。親バカ + 鳥バカだな。
その割に、ボクとボクの仲間とボク達のご先祖のこととか、調べている割には良く分かっていないようだ。人は人の研究しかしてこなかったんだろうな。まあ、それはそれぞれが生き残るために優先順位があったんだろう。
しかし。我が家の優先順位はボクが一番でなくてはならない!もっと研究して、もっと美味しい粟穂を探してきてくれないと困る。
がんばれ、ガラパゴスオトン!
/ koharunrun♪