江戸中期に京都で活躍した「奇想の画家」伊藤若冲。長い画家生活の中で動植物画を多く描き続けた。
連休の序盤、こはるには申し訳ないが留守番をお願いし、オカンに連れられて会期終盤となった展示会へ。
展示の最初からオウムが羽をよじる姿の絵。どんな絵を見ても、こはるの姿と重ねてしまうのは鳥飼いとしての性か。
この絵が描かれた当時、オウムは舶来の珍しい鳥で、京都でも見せ物として扱われていたらしい。若冲は実際にスケッチしてこの絵を書き上げたと言われるが、古画の模写が重要視されていた当時の画壇で、事物そのものを観察する若冲は異質の存在だったとも言われている。
こはるの、ありのままを観察するオカン&オトンの飼い主魂は、決して異質ではないはずだが。
/ Naoking