オボンなんだって。
オトンが言うには、今生きているのは、ご先祖様のおかげだから、それに感謝して過す期間なんだって。
ふーーむ。そりゃ大事なことだ。ココロして過ごさねば。ご先祖様に限らず、周囲の皆んなにも思いを寄せて生きよう。
と思っていたら、オトンとオカンが買ってきたスイカの品種は「ひとりじめ」というやつだった。
ひとりじめ、とは独り占め、独占だ。
つまり、これ全部ボクのもの?
とってもウレしいんだけど、なんかね。正しい鳥の生き方じゃないような。
ボクたちは「群れ」で暮らすのが基本。「群れ」は外敵からの危険を避けて生き延びやすくするための大事な手段だ。
外敵が迫ったとき、回りに誰かいれば、誰かが危険に気づいて警告したり、食料探しも多勢で探す方が楽なのだ。
人間達は、鳥類に比べてまだ未発達で成長していないから、独占欲だったり、戦争みたいな愚かなことだったりをしてしまっているようだ。
オカンは、ボクのスイカとオカン用と別物にして、ボクの分はボクだけで食べれるようにしてくれている。これなら独り占めでもないし、気兼ねなく食べられるね。
もう一人分足りないような気がするけど、まあいいか。
/ koharunrun♪