春の淡雪。立春過ぎてからの雪は、花のように舞い降りて、はかなく消えてゆく。先日降った2丁目の雪も今日はアトカタもなく消えていた。
ボクは寒さは苦手だけど、雪が積もった庭の白さをオカンの指に乗って窓越しに眺めるのは大好きだ。
そんな土曜日の午後、山での芝刈りから帰ってきたオトンと、川での洗濯を終えたオカンと、3人つれだっていつものクリニックに、ボクの爪を切るだけのために行ってきた。
出かける直前。
いつも出かける前にはボクをケージに入れて、外に出していたゴハンやミズも元に戻し、ヒーターの温度設定も確認するオトン。時々どれか忘れるから、オカンの再チェックの方が大事なのだけれど。
今日もそのルーティーンで、しっかり色々セット。よし、じゃあ出かけてくるからね!と言うオトンにオカンがひとこと。
「こはるを置いて、どこに行くつもり?」
・・・
オトンの頭の中はいつも雪より白い。
そして、はかない。
/ koharunrun♪