こはるは、空気読んで行動してる。いままでも、そうかも…?と思ってはいたけれど、今回、それが確信に変わった。
オカンはもっぱら女子的なそういうの苦手だし、オトンはそんなのハナから読もうとさえしない。
2丁目のこのうちで、誰も教えない(正しくは教えられない)のに、なぜインコのこはるだけそんな器用になったのか。それはそれで謎であるけれど。
それは、オトンが出張でオカンと二人きりの3日間のことだった。
こはるは、どうしてもゲージに戻ってもらわなきゃならない就寝時と朝の出勤時に、自分からすんなりゲージに入ってくれた!
オトンオカンがいるいつもなら、いくら眠くてもゲージに入るのは断固拒否、寝る用意が始まったり、慌しく着替えを始めたりすると、気配を察して高いところに逃げ回るのが常のこはる。
ところがオカンと二人きりのときは様子が違う。
夜は、寝てもらおうと部屋を暗くすると、ゲージのドアに止まってちょっと考える仕草をした後すぐ入ってくれた。朝も、出勤する20分も前にゲージのドアに止まって、入ってあげてもいいよ…ってオカンを振り返る。
オカンはまだちょっと早いからと遊ぼうとしたけれど、またすぐゲージのドアに止まって振り返るので、そのまま入ってもらい、いつもより早く出勤となりました。
やっぱりオカンが普段から忙しくしているのを見てるから、困らせないようにと考えてくれてるんだな。そういえば、こはるを指にとまらせてても、お仕事があるからちょっと肩に移動してちょうだいと頼むと、すぐ移動してくれてたな。
オトンの場合は、どっしりして安心だから離れたくないのもあるけど、オトン甘いからちょっとのワガママなら聞いてくれるはずとも算段してる。
こはる絶対わかってる。インコ恐るべし。
/yossy