ボクはオトンとオカンと、いつものお泊まりのお出かけだと思ってた。でも、いつもとなんか違う。いつものおじいちゃん家にお泊まりしたけど、おじいちゃんには会えなかった。でも、優しいおばあちゃんと、大好きなおばちゃんとおじちゃんがいて、ボクの唯一の子分のねぇちゃんもいて、賑やかでいっぱい遊んでもらったよ。
それにしても、どこに行っちゃったのかな、おじいちゃん…。
写真のおじいちゃんはほっぺを赤くしてゴキゲンに笑ってる。おじいちゃんはいつもこんな顔してボクを見ていてくれたよ。だからいつも居間をブンブン飛んで、おじいちゃんの頭にジャンプして元気いっぱいのところ見せたんだよ。
オカンはおじいちゃんは天国に行ったんだって教えてくれた。天国?とっても遠いところなんだって。でもボクはもっとずっと近くにいてくれてる気がする。おじいちゃん、また遊んでくれるよね。きっとだよ。
帰りの新幹線では、帰るのが寂しくてちょっと鳴いちゃった。オカンは大丈夫だよと何度も言って、ずっとなでなでしてくれた。
オトンの指は太くてボクのキャリーの間には入らないけど、がっしりした大きな手はおじいちゃんに似てるよ。ね、オカン♪ / 代 yossy