世界には歌声のきれいな小鳥が多いと図鑑に書いてあった。と新聞に書いてあった。鳥と言っても多くの種類があって、それぞれ歌い方が違うのに、自分たちの歌をよく知っているものだ。自然の中で他の鳥たちの歌や色んな音が聞こえてきたら、自分の歌を間違えそうだけど、そもそもどうやって歌えるようになるのだろう。
☆こはるさん、そこんとこどうなんでしょう?
★「ん〜 オイラ歌のことは、ちょっとね。」
・・・ほぉ、珍しく自信のない顔してること。
歌う鳥たちは、ソングバードというらしい。(そのまんまか。)
人間の赤ちゃんが親やまわりの人を真似るのと同じ仕組みで、練習をしながらだんだんとうまく歌えるようになるんだとか。
そんな大事なことが書いてある新聞を、こはるさんは今日もひたすらカミカミ、かみちぎるのみ。
鳥は種類によって歌が違うけれど、子どもはテンポを感じて、親鳥の歌を覚えるらしい。では、親や同じ種類の鳥がいない状態で育つとどうなるか?
歌のテンポは生まれる前から体で覚えている。
このDNAのなせる技、まさに神の技!この研究は、人間の赤ちゃんが言葉を学ぶ仕組みや、外国語を効率良く覚える仕組みの解明に繋がるのだそうだ。
天才こはる氏も、時々変な歌やしゃべってるっぽい口の動きをするのだけれど、凡人オトンはそこから先の研究が進まない。鳴き声のバリエーションで喜怒哀楽、呼ぶ、応える、びっくり、腹減った等の要求など、意思の表現は十分に伝わっているのだけれど。
代わりに指先の魔術でオトンの気持を伝えよう。
歌が上手でなくても、天才こはるの自信を持って生きるのだぞ。
/ Naoking