なんと、鳥は紫外線まで見えるフルカラーの視覚を持っているという。大空を飛びながら獲物を狙う大きな鳥のみならず、インコ達の目の解像度もそれなりに高いのだそうだが、一体彼らには今の世間がどのように見えているのか。見え過ぎちゃって困ったりしないのだろうか。
大阪のおばちゃんよりも派手派手な色を身にまとう鳥がいるのも、鳥なりの色彩感覚があればこそのようだ。センスのよしあしは別にして。
空を自在に飛び回りながら地上を見下ろするために「大きな目」が発達し、素早く的確な判断をするために「大きな脳」が要る。地上に暮らすよりも瞬時の対応力がモノを言う。こはるがかみつく早さにオトンの対応が追いつけないのは、オトンがトロいのではなく、こはるが鳥の一味だから、しょうがないことなのだ。
体の割には眼球が大きく、頭の中の大部分が大きな脳と大きな目で占められているというから、控えめな目と最近回路の接触が良くないオトンの脳とは大違いだ。すごいな、こはる。
思えば叶う。そうなりたいと思う気持ちが人を成長させる。昔、校長先生から教わったことに疑問を持ち始めていたオトンであるが、インコの進化とこはるの成長を見るにつけ、やはり真実だったのかも知れないと思い直したりする春のひと時。
/ Naoking